音楽は読み物

youkeyのあとがき

現代音楽偉人伝 第3章『ビル・エヴァンス』のあとがき

皆さんこんにちは。

ある時は無頼のベーシスト

ある時は気まぐれ作曲家のyoukeyです。

 

突然ですが皆さんは「ジャズ」は好きですか?

僕ですか?僕は特別好きというわけではありませんが、たまに聴くと良いもんですよね。

たまに食卓にエスニック料理が並ぶと心躍るような感じです(わかりにくい例え)

 

ただ僕も、学校でポピュラー音楽を専攻していたものですから、ジャズはやっぱり切っても放されない関係なんですよ。

コード理論にしてもモード理論にしても全部ジャズが基本ですからね。

やはり新しい音楽を追求する上では必要不可欠なジャンルだと考えています。

 

最近では「King Gnu」とか「Suchmos」とか、ジャズを基盤にした音楽が流行していますからね。

どちらかと言えば、最近の若者には新鮮な音楽としてジャズが定着しているのではないでしょうか。

まあ、ジャズが基盤になっていると気付かれていないのがほとんどなんですけどね。

 

ビル・エヴァンスを支えた影の立役者

 

f:id:youkey_music-laboratory:20191117161627j:plain

「Kind of Blue」のセッションで共演した、ポール・チェンバース

この回でビル・エヴァンスを取り上げるにあたって、やはり目がいったのは彼と共演したベーシストでしたね。やはり僕もベーシストの端くれなので。

考えてみれば、現在ではみんなレジェンドとして語り継がれているような人物ばかりでした。

 

まず最初に紹介するのは

Kind of Blueのセッションで共演したポール・チェンバースです。

彼はどちらかというと堅実なプレイが持ち味だと思うのですが、リーダー作の「Bass On Top」では結構ゴキゲンなフレーズをアルコ(弓)弾きで奏でてたりしています。

マイルスの他にも、ソニー・ロリンズアート・ブレイキーのバックでの演奏も有名ですね。

 

The Theme

The Theme

  • provided courtesy of iTunes

 続いてはやはりビル・エヴァンスを語る上では外せないスコット・ラファロです。

実は僕、恥ずかしながらラファロが在籍していた頃のアルバムは「Waltz for Dabby」しか持ってないんですよ。

しかし、それでもラファロのプレイには圧巻されることがよくあります。

ビルのプレイのそっと寄り添うようなベースラインと、ソロのインプロビゼーションは現在の音楽において、エレキベースでも非常に参考になると思います。

f:id:youkey_music-laboratory:20191117163520j:plain

スコット・ラファロ

 

Waltz for Debby (Take 1)

Waltz for Debby (Take 1)

  • provided courtesy of iTunes

 続いて紹介するのは、第2期ビル・エヴァンス・トリオのチャック・イズラエルです。

実は彼が僕の一番好きなビル・エヴァンス・トリオのベーシストだったりします。

スタイル自体は地味の一言なんですが、目の覚めるような正確なピッチで当時情緒不安定だったビルのプレイをしっかりと支えています。

f:id:youkey_music-laboratory:20191117164101j:plain

チャック・イズラエル

 

タイム・リメンバード

タイム・リメンバード

  • provided courtesy of iTunes

 最後に紹介するのが、ビルによって見出された孤高のベーシスト、エディ・ゴメスです。

彼は持ち前のテクニックと作曲センスでビルに新たな可能性を提示したと言っても過言ではありません。

やはりどちらかというと堅実派な感じもするのですが、彼のリーダー作では実験的な要素も垣間見れます。

ええ、僕も大好きなベーシストですよ。特にアルコ弾きはほとんど彼の影響です。

f:id:youkey_music-laboratory:20191117164758j:plain

エディ・ゴメス

 

Five

Five

  • Kronos Quartet, Eddie Gomez & Jim Hall
  • クラシック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

考えてみればみんなベーシストであれジャズ界のレジェンドですね。

特にエディはジャズを嗜む人なら一度は耳にする名前ではないでしょうか。 

しかしまあ、やはり類は友を呼ぶというのか、凄いミュージシャンの周りには凄いミュージシャンが集まってくるんですかね。

いや~、僕もそんな所に集まりたいな~(一生無い)

 

もし、現代音楽偉人伝の動画をご覧になったことがない方は、この機会に是非一度観てみてください(´ω`*)

 

それでは皆さん、良い1日を♪


【ゆっくり解説】現代音楽偉人伝 第3章『ビル・エヴァンス』

 

現代音楽偉人伝 第2章『伊福部 昭』のあとがき

皆さんこんにちは。

ある時は無頼のベーシスト

ある時は気まぐれ作曲家のyoukeyです。

 

突然ですが皆さんは「ゴジラ」は好きですか?

僕は超がつくほど大好きなんですよ。

どれくらい好きかって、そりゃ物心付く前からゴジラに夢中だったんですよ。

だって大きくて強くて最高じゃないですか。

 

2,3歳の頃からゴジラのVHSばっかり観ていたらしく、僕の親は「そんなに好きなら」と、近くのデパートでゴジラの着ぐるみショーが開催されるのでそれに幼い僕を連れていったんですね。

そうしたら予想に反してゴジラが登場した瞬間大泣きだったらしいです。

もうこの世の終わりかと思うくらい泣いたそうです。

でも帰りにゴジラの本を買ってあげたらご機嫌になったそうです。

小さい時から僕は訳のわからない人間だったんですね。

感無量です。

 

伊福部昭の世界観、「音楽のスターシステム

f:id:youkey_music-laboratory:20191110224845j:plain

「吉志舞」のメロディーが引用された「怪獣大戦争マーチ」

さて、本題に入りますと

今回、現代音楽偉人伝 第2章『伊福部 昭』を投稿した際、ニコニコ動画の方でこんなコメントがつきました。

「音楽のスターシステムだ」

僕はこれを見て「ああ、なるほどな」と感じました。

まずスターシステムとは何ぞや?という話なのですが、同じ作者が作り出した同じ絵柄のキャラクターを複数の作品に違う役柄を与えて登場させる手法です。

これは漫画家の手塚治虫先生が考案したらしく、言われてみれば「ハムエッグ」とか「猿田彦」とかは別の名前を与えられて他の作品でもよく見かけますね。

f:id:youkey_music-laboratory:20191110234226j:plain

手塚作品の「猿田彦ブラックジャックでは「本間先生」

伊福部先生は200本を超える映画の音楽を担当し、その中で数え切れないほどの楽曲を残したのですが、その多くが過去の自らの作品からの引用を用いているのです。

 

例えば、有名な「ゴジラのテーマ」ですが、実はこれにも引用元の作品があるんですね。

それが初代ゴジラの公開の少し前に公開された映画「社長と女店員」のオープニングで使用された曲です。


『ゴジラ(1954)』の原曲?

そのまんまゴジラですね。ありがとうございました。

しかしあの複合変拍子の独特なメロディーが、ゴジラが発案される前からあったなんて驚きですね。

「いや、パクりじゃん!」だって?

いえいえ、同じ作曲家なんで全然問題無いんですよ。むしろこれがあのおどろおどろしい楽曲に進化するんですから、こういうのは感慨深いものです。

 

これだけではありません。

ゴジラのテーマ同様、引用から生まれた名曲はまだあります。

それが「怪獣大戦争のマーチ」です。


怪獣大戦争マーチ ロングバージョン ~Invasion of Astro-Monster march longVer.~

曲の入りから誰もが「あ~」と気がつく楽曲ですね。

現在は「自衛隊のテーマ」として有名ですから。

実はこれも、引用元の作品があり、それが伊福部先生が戦時中に海軍の依頼で作曲した「吉志舞」という曲です。


伊福部昭『吉志舞』

こちらもなかなか壮厳な曲ですね。

怪獣大戦争マーチ」はこの「吉志舞」のメロディーから引用して作られているのです。

 

このように伊福部先生が関わった作品には、過去の伊福部作品の要素が唐突に現れたりするんですね。

特にゴジラシリーズに関しては「日本狂詩曲」の一部や、「ピアノ組曲」がそのままアレンジされた曲が出てきたりと、言ってみれば別の楽曲なんですが「どこかで聴いたことがあるぞ?」と思う部分がよく出てきます。

こういうのを探すのが、伊福部作品の最大限の楽しみだったりするんですよ。

 

まさに音楽のスターシステムですね。

 

もし、現代音楽偉人伝の動画をご覧になったことがない方は、この機会に是非一度観てみてください(´ω`*)

 

それでは皆さん、良い1日を♪


【ゆっくり解説】現代音楽偉人伝 第2章『伊福部 昭』

 

 

 

現代音楽偉人伝 第1章『レオ・フェンダー』のあとがき

皆さんこんにちは。

ある時は無頼のベーシスト

ある時は気まぐれ作曲家のyoukeyです。

 

突然ですが、皆さんはフェンダーのギターやベースは好きですか?

僕は特に好きでも嫌いでもないといった印象です。

ですが、ギターやベースを嗜む人にとっては少し特別に感じる名前の響きではないでしょうか。

例えば、身近な人が「俺、フェンダーのギター買ったんだ」と言えば、大半のギタリスト・ベーシストが「おっ!?」と反応してしまうと思います。

(まあ、その後にカスタム・ショップかアメスペかアメスタかフェンジャパかでその反応ががらりと変わりますがね…)

このことから、フェンダーという名前は現代の音楽シーンにおいて多大な影響を残しているのです。

今回、この現代音楽偉人伝シリーズを始めようと思ったきっかけも、そういったところからでした。

 

フェンダーを支えたドン・ランドールの活躍

f:id:youkey_music-laboratory:20191103221225j:plain

Fender商品の名付け親であるドン・ランドール

今回、レオ・フェンダーという人物を調べるのにあたって

やはり一番印象に残ったのは、彼を取り巻く人物達でした。

 

レオをギター業界へ導いたドック・カウフマン。

レオと共に、ギターの新たな可能性を引き出したジョージ・フラートン。

現在もレオの遺志を守り続けるフィリス・フェンダー

そして最も印象に残ったのが、フェンダー社のマーケティングを任されていた

ドン・ランドールです。

 

動画ではあまり触れませんでしたが、ランドールとレオはフェンダー社設立以前からの付き合いがあり、レオとドック・カウフマンが接触する際にも一役買っています。

また、彼の非凡なマーケティングの才能がフェンダー社を世界のトップブランドへとのし上げたのです。

 

f:id:youkey_music-laboratory:20191103223751p:plain

Fenderギターの原点、エスクワイ

 フェンダー社のギター業界への参入は、テレキャスターから始まりました。

これにはランドールが絡んだ少し面白いエピソードがあります。

 

まず1949年に試作機のエスクワイが完成し、1950年にはブロードキャスターの名が与えられ、一般販売が開始されます。

この時、ブロードキャスターの名を与えたのがドン・ランドールです。

しかし、ブロードキャスターという名前はグレッチ社のスネアドラムに同名の商品があったため、グレッチ社より苦情が入り名前の変更を余儀なくされました。

 

そこでランドールは

「これからの時代はテレビだ!テレビで放映された時に映えるからテレキャスターだ!」

と、このギターにテレキャスターの名を与えたのです。

テレキャスターの“テレ”ってテレビの“テレ”だったんですね。

 

ランドールはその後も、ツインリバーブストラトキャスタージャズマスターなどの名づけ親になっています。

本人曰く、CBS期以前のフェンダー商品は、プレシジョンベース以外全てランドールの命名とのことです。

彼なしでは今のフェンダーは無かったと言っても過言ではないですね。

 

余談ですが、ランドールはレオがフェンダー社をCBSへ売却する際にも大きな働きをしています。

これに関してはちょっと長くなりそうなので、下のリンクからお願いします。

https://reverb.com/news/fenders-don-randall-offers-revisionist-take-on-leo-cbs-and-the-compnays-early-days-bacons-archive

 

このように、偉人の影で活躍した人達を知れるのも、現代音楽偉人伝を作っていて楽しいところですね。

人の出会いって一期一会なんだな~と、しみじみ感じます。(小並感)

 

もし、現代音楽偉人伝の動画をご覧になったことがない方は、この機会に是非一度観てみてください(´ω`*)

 

それでは皆さん、良い1日を♪


【ゆっくり解説】現代音楽偉人伝 第1章『レオ・フェンダー』

 

初めまして。

皆さんこんにちは。

ある時は無頼のベーシスト

ある時は気まぐれ作曲家のyoukeyです。

 

恐らく、このブログに来てくれた方はほとんど僕が投稿している動画から来てくれた人だと思うのですが…

 

お前誰だよ!

 

という方のために簡単な自己紹介を

 

Youtubeニコニコ動画現代音楽偉人伝という、近・現代の音楽家の偉人の功績を

ゆっくり解説形式で紹介した動画を投稿しています。


【ゆっくり解説】現代音楽偉人伝 第1章『レオ・フェンダー』

 

また、それらの偉人から関連した話題を考察する

嗚呼、素晴らしき世界シリーズも展開しています。


嗚呼、素晴らしき国内ギターメーカーの世界【現代音楽偉人伝第1章外伝】

 

このように僕は

無類の音楽好き

なのです。

 

そしてその正体は、30歳のおっさんであり

美人の嫁さんと3人のわんぱく坊主に囲まれて毎日幸せに暮らしております。

 

音楽活動面では、ベースを爪弾き

ビッグバンドやロックバンドなど節操の無い活動をしており

たまーに創作活動をしていたりします。


【オリジナル曲】僕らの軌跡 (Our ahievement)featuring 真由姫

 

まあ、詳しい経歴はおいおい話していくとします。

 

今回なぜブログを開設したのかというと

世の中にはたくさんの音楽が溢れています。

そんな中で、1ミュージシャンとして…

 

これだけには物申したい!

 

なんてこともあったりするんですよ。

 

じゃあ動画にすれば?

と、思う方もいると思いますが、動画の場合だと製作に時間がかかってしまうので

あまり生きた表現ができないと感じてしまうんです。

 

そこで、このブログでは僕が音楽系の話題に触れて、その時に感じたことを直に皆さんに届けようという趣旨でやっていこうと思っています。

 

もちろん批判ばかりやっていくつもりはありません。

 

投稿した動画の補足的な見解や、ちょっと話題になったことなどを中心に語っていこうと思います。

 

こんな感じですが、このyoukeyのブログも気軽に楽しんでいただけたら幸いです。

 

それでは皆さん

良い1日を♪

 

f:id:youkey_music-laboratory:20191101233132p:plain

この顔覚えてね